【STEP4】
離婚協議の進め方とコツを徹底解説!協議は2段階構成で進めよう!
離婚準備を終えると、別居を開始した。
私は子どもを連れて実家に帰ったのだ。
別居することは、事前に夫に伝えていない。
夫が仕事に行っている間に、子どもと荷物と共に家を出て行った。
机の上には、手紙を置いておいた。
離婚を知った夫は、大変驚いたはずだ。
その夜、夫からは何度も電話やメールやラインが入ってきた。
謝罪、説得、懇願、怒り、侮辱…。
夫の素の感情のまじまじと伝わってくる。
ただ、夫が何と言おうと、何も聞き入れる気にはならない。
それで気持ちが揺らく様な、中途半端な気持ちではない。
目指すは速やかな離婚成立のみ。
別居後は、日に日に夫の存在は薄くなってきた。
何年も一緒に過ごした相手だったのに、なんとも不思議な気持ちだ。
ミライさんのアドバイス通りだ。
私には、もはや離婚後の世界しか見えていない。
さて、別居後にしなければならないことがある。
離婚協議を持ち掛けよう。
婚姻費用の請求も忘れずに。
離婚初心者の私がスムーズに進められているのは、全て離婚カウンセラーのミライさんのアドバイスのおかげだ。
別居から2週間後。
ついに、夫から連絡が来た。
離婚協議に応じても良い、とのことだ。
近々、離婚協議が行われるになった。
私は離婚したいが、夫がどう考えているのかは分からない。
話し合いがスムーズに進むかなど全く分からない。
初回の離婚協議は、お互いの考えの確認くらいだろうな。
だが、ひとつ問題がある。
離婚協議は、どこで行おうか。
離婚協議は、離婚についての話し合いだ。
とても冷静な話し合いにはならないだろう。
感情的な言い争いになってしまう可能性もある。
感情的になったら、夫は何をするか分からない。
暴力など振るわれたら最悪だ。
自宅で2人きりで話すなんてことは絶対に止めておくべきだ。
では、自宅以外ならどこで協議を行うべきか。
どこかの喫茶店かレストラン。
どちらかの実家。
少なくとも、他人の目がある場所で協議しよう。
そもそも、離婚協議ではどんな内容の話をすべきなのだろう?
離婚合意や財産分与や親権など、話し合うことはたくさんある。
どういう順で話を進めれば良いのだろう?
うーん。
分からない。
こうなったら、離婚カウンセターのミライさんに相談に行こう!
※サイト内リンク
ミライさん。
先日、夫と別居開始しました。
子どもと共に実家に帰りました。
そうですか。
別居開始お疲れ様でした。
お子さん達は大丈夫でしたか?
子どもたちは、夫と離れ離れになったことで最初は戸惑っていました。
しかし、私の両親がとてもよく面倒を見ていて、今ではすっかり慣れた様です。
お子さまにとっては大きな環境の変化ですね。
けど、慣れたようで良かったです。
今日相談に来たのは、離婚協議の進め方について色々教えて欲しいのです。
離婚合意や親権や財産分与について話すと思うのですが、どういう流れで話を進めるべきなのか分からないのです。
分かりました。
では、ゆっくり説明しますね。
離婚協議では、闇雲に話を進めてはいけません。
離婚についての話し合いのため、双方ともに感情的になりやすいです。
そのため、余計な議論は避けて、できるだけ最短で話を進めていくべきです。
離婚協議を上手く進めるコツは、2段階構成で進めると良いでしょう。
- 1段階目≪離婚に合意するかどうか≫
- 2段階目≪離婚条件≫
1段階目は、離婚に合意するかどうかについて話し合います。
お互いに離婚に合意しなければ、平行線をたどることになります。
その場合は、離婚条件を話し合うこともありません。
もし、お互いが離婚に合意すれば、2段階目の離婚条件を話し始めます。
2段階目は、離婚条件について話し合います。
離婚となると、お金や子どもに関して様々なことを決めなければなりません。
親権や財産分与の話し合いは、激しくなることが多いです。
なるほど、2段階構成を意識するのですね。
確かに、離婚するかどうか合意してないのに、離婚条件を話し合っても意味がないですね。
それぞれの段階での、具体的な協議内容について詳しく説明します。
離婚協議の最初の課題は、相手が離婚に合意するかどうかです。
あなたから離婚を切り出したとき、夫は離婚に合意するとは限りません。
特に、多くの男性は、妻が離婚を考えているなんて思ってもいません。
ここで相手が離婚に合意するかどうかで、その後の離婚の話し合いの方向性が大きく変わってきます。
相手が離婚に合意する場合、次は離婚条件の話し合いに進みます。
相手に余計な考えをさせないためにも、すぐさま離婚条件の話を始めるべきです。
そのため、予め離婚条件について考えておく必要があるでしょう。
相手が離婚に合意すれば、離婚成立へと一直線ですね。
相手が離婚に合意しない場合でも、あなたが離婚事由に当てはまる決定的な証拠を持っていれば、相手は離婚に応じざるを得ません。
裁判になった際、決定的な証拠が有れば離婚は成立します。
多くの場合、相手は、あなたが決定的な証拠を持っていると理解すると、裁判をせずとも離婚に合意します。
離婚成立の証拠があれば、相手は離婚に合意せざるを得ないのですか。
離婚するかどうかで延々揉めるのがイヤなら、あらかじめ証拠を揃えておくべきですね。
ただし、協議の段階で証拠を見せるかどうかは、考えものです。
あまりにも早い段階で見せてしまうと、相手が対策をしてしまうからです。
相手は離婚に合意せず、あなたも相手の不倫などの証拠を持っていない場合は、話し合いが進みません。
あなたが離婚したくても、決定的な証拠を持っているとは限りません。
また、性格の不一致や喧嘩の延長の場合は、決定的な証拠が乏しい場合があります。
この場合、相手は徹底的に離婚拒否してくることでしょう。
離婚成立までは長期戦になることを覚悟しましょう。
場合によっては、年単位で離婚を争う泥沼離婚劇にもなりかねません。
泥沼離婚劇なんて絶対イヤですね。
でも、証拠が無い状態で夫が離婚したくないと言ったら、泥沼化しそうですね。
夫の反応 | 証拠 | 1段階目の話し合いの流れ |
---|---|---|
離婚に合意する | ― | 離婚条件の話し合いへ(2段階目へ) |
離婚に合意しない | 有り | 相手は離婚に合意せざるを得ない |
離婚に合意しない | 無し | 長期化を覚悟。泥沼離婚へ。 |
1段階目の話し合いで相手と離婚が合意できれば、次は離婚条件についての話し合いに移ります。
この段階に来た時点で、相手と離婚することには合意できているはずです。
しかし、決して安心したり気を抜いたりしてはいけません。
離婚条件の話し合いは、非常に激しい争いとなりやすいのです。
まず、離婚条件で話し合う内容は下記の通りです。
- 養育費
- 慰謝料
- 財産分与
- 親権
- 面会交流
離婚条件で話し合うべき内容は、この様にたくさんあります。
この中で激しく争う可能性があるのは、財産分与と親権です。
た、たくさんありますね。
これ全部話し合うのは大変そうですね。
財産分与とは、婚姻期間中に増えた資産を二人で均等に分けることです。
婚姻期間中に増えた資産は、夫婦共通の財産と見なされます。
例え、夫婦が共働きであっても妻が専業主婦であっても、婚姻期間中に増えた資産は均等に分けます。
夫は、均等に分けることに不満を持ちそう。
『俺が稼いできたのに』とか言いそうです。
確かに、資産を均等に分けることに多くの男性は不満を持ちます。
しかし、裁判所の判断としては、『妻は家事をして家庭を支えていた』と考えているのです。
ただし、財産分与はスムーズに行われるとは限りません。
自分が管理している貯金を隠してしまったり、相手に支払う前に使ってしまったりする人もいるのです。
なるほど。
だから、ミライさんは『離婚請求の前に相手の財産を把握しておくように』と強く言っていたのですね。
確かに、相手に知られてない貯金などは黙ったままにしておいた方が得ですもんね。
ちなみに婚姻期間中に増えた資産とは、貯金などのお金だけではありません。
家などの不動産や、車、家具、家電、貯蓄性の保険なども含まれます。
どうせ離婚するんだから、お金はたくさん受けとらないと!
子どもがいる場合、どちらの親が子どもを養育していくかを決めなければなりません。
ただ、現在の家庭裁判所の方針では、母親を親権者と判断する場合が圧倒的に多いです。
例外としては、母親が育児放棄や虐待をしている場合です。その場合は、父親が親権を持つこともあり得ます。
子どもの意見や希望は聞かれないのですか?
子どもの年齢が10歳以上だと、子どもの意見が反映される可能性があります。
また、子どもが二人以上いる時、兄弟は別々になることはほとんどありません。
家庭裁判所は、兄弟は共に育つべきという判断をするのです。
私の場合は、私の不倫も虐待も育児放棄もありません。
よほどのことが無い限り、母親である私が親権者になれそうですね。
離婚協議の進め方はだいたい分かりました。
話し合うべきことは多いですが、きちんと順番に進めればなんとかなりそうですね。
あと、離婚協議で気を付けておくべき事は何か有りますか?
離婚協議のコツとかノウハウなどを知りたいです。
離婚協議はただの話し合いであり、決められたルールはありません。
ただし、今後の話し合いを有利に進めていくためにも、気を付けておいた方が良いことはあります。
ここでは、離婚協議での3つの心得をお伝えします。
- 復縁の余地は決して見せない
- 感情的にならない
- 証拠は見せすぎない
離婚したい場合、復縁の余地は決して見せてはいけません。
あなたが復縁の余地を見せると、相手なんとか復縁しようという方向に議論を持っていきます。そうなると、離婚合意は遠ざかることになります。
復縁を感じさせない方法としては、
『離婚に合意しないなら調停を申し立てる』
『話し合いは全て弁護士に任せて決して相手に会わない』
などが効果的です。
確かに!
少しでも復縁の可能性を感じると、夫は絶対に離婚に合意しないでしょうね。
離婚の話し合いでは、決して感情的になってはいけません。
もし話し合いが感情的になってしまったらどうなるでしょうか。
あなたが感情的になれば、当然相手も感情的になってしまいます。
感情的になってしまうと、もはや話し合いにはなりません。
ただの喧嘩になってしまいます。
そうなると、離婚成立には全く近づきません。
もしどちらかが感情的になってしまった場合は、日を改めて協議を行うようにしましょう。
確かに、喧嘩になってしまったら離婚の話合いなんてできませんね。
もし何度話し合いをしても相手がすぐ感情的になってしまう場合は、早めに協議を打ち切って離婚調停を申し立てましょう。
あなたが証拠を持っていても、協議の段階で全てを見せるのはよくありません。
離婚宣言した際、あなたがどのような証拠を持っているかやどこまで事実を知っているのかを、相手は知りません。
この状態では、相手はあなたの出方を伺ってきます。
そして、相手はすぐバレる嘘などは言うことができない状態なのです。
なるほど。
相手からすると、私が証拠を持っているかどうか、どんな証拠があるか分からない方が、心理的プレッシャーを大きく受けているのですね。
それに、相手の嘘を証拠によって暴く場合も、第三者の前で暴くべきです。
もし旦那さまが調停や裁判で嘘の主張をした際、あなたの証拠によって相手の嘘を暴いてあげましょう。相手が嘘をついていると証明すると、調停委員や裁判官はその後の旦那さまの主張を信じなくなります。そうなると、あなたが圧倒的に有利になるのです。
なるほど!
調停委員や裁判官の前で相手の嘘を暴くことで、夫を不利な立場に追い込むことができるのですね。
もしあなたが証拠を用意していても、相手があなたの手の内を知ってしまうと、対策や辻津合わせをしてしまう可能性があります。また、あなたの持っている証拠の証拠能力が低いと相手が知ってしまうと、相手は強気になってしまう可能性もあります。
離婚の争いは、心理戦です。
具体的な証拠は、後々まで残しておくべきです。
どうしても相手に見せる必要がある場合は、少しだけ見せるようにしましょう。
証拠の使いどころにも気を付けるべきですね。
確かに、大事な証拠はできるだけ効果的に使うべきですよね。
離婚協議では、弁護士は連れていくべきですか?
弁護士は法律の専門家なので、離婚協議などに一緒にいてくれた方が心強そうなのですが。
ただ、弁護士費用が高くなりそうでなかなか決断できません。
結論から言うと、離婚協議で弁護士の同行は不要です!
え!?
協議で弁護士は要らないのですか?
そのことを理解してもらうために、まずは弁護士との契約関係について説明します。
弁護士に仕事を頼む際は、相談と依頼の2つの方法があります。
相談は、離婚全般のアドバイスを受けることができます。1時間5千円〜1万円でアドバイスをもらうことです。ただし、協議への同行や相手との直接のやり取りはしてくれません。
依頼は、弁護士と本格的な契約をすることです。依頼すると、弁護士が相手と直接やり取りをしたり、協議に同行したりします。常にあなたのそばにいて、法律的な面からアドバイスをしてくれるのです。
よく聞く弁護士相談とは、あくまでアドバイスを受ける事なのですね。
協議や調停に同行するのは、依頼しなければならないのですね。
離婚協議の前は、必ず弁護士に相談はしておくべきです。
正直、離婚協議では法律的な話し合いはほとんどありません。
多少知識として必要となるのは、離婚原因や財産や親権の取り決めをする時くらいです。
もちろん、離婚協議を行う様な状況にまで進んでいると、相手は既に弁護士に相談している可能性が高いです。そして、弁護士相談をして知識を得たり、作戦を練ったりしてくるでしょう。
その様な状況であなたが弁護士に相談すらしていないと、協議で圧倒されてしまう場合があります。
- 「その証拠では、慰謝料は認めない」
- 「君の主張は○○の条件を満たさない」
- 「△△の判例によると、▲▲だ」
離婚協議では、お金や財産など人生における重要なことを話し合います。
離婚協議の結果によって今後の人生は大きく変わってしまいます。
弁護士に相談するのは、知識のためだけではありません。
離婚の書籍などには書いていない、離婚現場のノウハウや慣例を知ることができるのです。
そのため、本の知識だけで協議に臨むのは無謀です。
必ず弁護士に相談して、実際の協議について色々聞いておくべきです。
弁護士に相談すると、様々なアドバイスを受けることができます。
あなたが見過ごしている点も、きちんとカバーして説明してくれるでしょう。
私が考えるに、離婚協議の段階で弁護士への依頼は不要です。
なぜなら、離婚協議では法律の話がほとんど出ない話し合いだからです。
実際、離婚協議には多くの人が弁護士無しで行っています。
弁護士同行は頼もしいですが、多額の費用がかかります。
依頼した場合は、着手金、手続き費用、協議への同行などで最低50万円程度かかります。
さらに、離婚が成立すると、成功報酬として追加でお金がかかります。
養育費や財産分与でお金を勝ち取ると、そのうち何%かは弁護士報酬として支払わなければなりません。
弁護士費用の総額は、どんなに安い場合でも100万円以上はかかるでしょう。
ひえ〜!!
弁護士に依頼すると100万円以上かかるのですか!?
さすがに、足踏みしてしまう金額ですね。
正直、協議で話し合う内容を考えると、弁護士費用がかなり高いと考えられます。
場合によっては、着手金や出張費や同行料などでを支払ったため、財産分与のほとんどを弁護士報酬として支払うことになった人もいます。
弁護士に依頼しないで協議離婚が成立した夫婦はたくさんいます。
特に円満に離婚できそうな場合や、財産が少ない夫婦だと、弁護士に依頼することで余計な出費が増えるだけです。
離婚協議の段階では、弁護士への依頼は考えものですね。
ただ、どうしても相手と直接連絡を取りたくない場合や、協議で顔を合わせるのがイヤな場合なら、依頼をしても良いでしょう。
もし弁護士に依頼すると、弁護士が相手とのやり取りは全て対応してくれます。
あなたは途中報告を聞くだけで良くなります。
オススメの方法としては、最初は一人で協議に行きます。
そこで、もし一人で話し合いを進められそうならそのまま進めましょう。
もし不利だと感じたら、弁護士に依頼して次から同行をお願いすれば良いと思います。
離婚協議は、あくまで話し合いです。
そのため、交渉がまとまらない場合もあります。
最初に段階で、お互い離婚に合意できれば話はスムーズに進むでしょう。
また、相手が離婚を拒否していても、あなたが決定的な証拠を持っていれば、相手は離婚に合意せざるを得ないでしょう。
しかし、相手が離婚に徹底的に拒否していて、あなたも証拠を持っていなければ解決しようがありません。
また、離婚することに合意できても、離婚条件を合意できなければ離婚は成立しません。
離婚協議では、相手をいくら説得しても相手はますます頑なになるだけです。
話し合いなので、お互いがある程度歩み寄って初めて決着する必要があるのです。
なるほど。
離婚協議はあくまで話し合いなので、全てお互いが合意しなければ決着しないのですね。
そうです。
協議での離婚は、お互い合意しなければなりません。。
また、離婚協議は1度で終わることはほとんどありません。
時間を空けて何度か話し合って、ゆっくり進展していくのが現実です。
確かに、これだけの内容を1回きりの話し合いで解決などできないですよね。
別居直後には離婚に大反対だった人が、3ヶ月後の協議で離婚に合意することは珍しくありません。
ただ、何度か離婚協議を行っても協議が全く進まない場合は、協議を打ち切ることも検討しなければなりません。その場合は、調停に場を移して話し合うことになります。
離婚協議の詳しい説明ありがとうございます。
まずは、離婚協議頑張ってきます!
頑張って下さい!
応援しています!
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